らくらくねりしっくい

袋を開けてすぐに塗れるらくらくねりしっくい。事前に練る必要がないので簡単・手軽に使えます。
日本の伝統文化であるしっくいを楽しみましょう!

使用方法

らくらくねりしっくいの使用方法をYoutube動画でご紹介します。

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漆喰(しっくい) 下地処理 How to 動画

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らくらくねりしっくい 塗り方動画

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らくらくねりしっくい 混ぜ方動画
らくらくねりしっくいの使用方法の動画をダウンロードできます。

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使い方を動画でご紹介 -砂壁編①

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使い方を動画でご紹介 -砂壁編②

準備

袋を開封する前に

準備
  • 開封前にらくらくねりしっくいを袋の上からよく揉んでください。完全既調合されておりますが、 水や消石灰が小さい粒になることがあります。らくらくねりしっくいは練るほどやわらかくなり、 作業がしやすくなります。らくらくねりしっくいはよく練ってから壁に塗る、これが美しい仕上げの秘訣です。 作業後に余ってしまった材料は、誤って傷をつけた際に、少量の水を加えよく混ぜてから擦り付けるように塗り付けるなどしてください。

左官職人に聞いてみました!

左官施工の基本とその理由

(内装リフォーム編)
 建物の内装はその施工方法によって乾式と湿式の2種類に分別される。乾式とはクロス、合板化粧ベニヤなどに代表されるように施工に「水」系のものを 使用せず施工後すぐに使用できる利便性がある。湿式とは「水」を媒介として施工する方法で代表例がいわゆる左官職人によって施工される「しっくい」等 があげられる。
 乾式工法では短工期手軽さなど多くの利点もあるが、デザインの選択肢が少なく、また日本の住環境(高温多湿)に貢献できない側面を持つ場合がある。 湿式工法の欠点はその施工の方法の煩雑さおよび乾式に比して工期がかかる点にある。
 しかしながら、昨今シックハウス症候群など高気密・高断熱住宅の内部における健康に寄与できる自然素材を使用した湿式工法が見直されている。
 ここでは上手に塗るための湿式=左官工法の基本と施工する際の留意点などを述べる。
1. 左官の仕上げは塗り厚がうすい。
いろいろな仕上げ材料があるが概ね1~2ミリの厚みで施工されており、下地のボード等の継ぎ目が動く事で表面に「ひび割れ」が発生する。 下地の動きを止める事が大切。
2. 左官材料は作業する際「水」を使用する。
セメントに代表されうるように一般的に石灰と水との「水和反応」によって固まる水硬性の材料と、「漆喰」のように二酸化炭素と反応して 固まる気硬性材料の2種類に分けられる。 いずれも塗りつける際、材料の軟度調整(塗りやすい硬さに調整)などで水を使用しますが、過剰な水はひび割れの発生要因となる。 材料に水を含んでいる為水が染み込みにくい下地には接着しにくいため、下地との相性を確認する必要がある。 また、ブロック、レンガなどの吸水の激しい下地には適切な下地吸水調整を行わなければ材料に含まれている「水和反応」に必要な水まで 吸収されてドライアウト・硬化不良の原因となる。 また、リフォームの際はその下地(既存の壁材料)に汚れ、アクなどが染み込んでいる為塗ろうとする材料の水が内部に浸透して汚れ、 アクを表層に浮き出される。内部の汚れ等を除去するのは不可能な為下地の材料を除去する必要がある。
下地処理の仕方を参考の上、下塗りをしていきます。

下塗り

下塗り
  • 下塗りの際、材料にまだ小さい粒があった場合は、コテなどで潰して下さい。らくらくねりしっくいは、最初の下塗りをしてから、 それが乾く前に上塗りをし、模様をつけることができます。下塗りは、らくらくねりしっくいが下地になじむように薄く塗ります(約0.2mm)。 最終的な塗り厚は0.8mmが目安ですが、模様に合わせて上塗りの量を調節して下さい。

模様のつけ方

模様のつけ方の様々な例をご紹介します。

下準備

  材料をコテで薄く下塗りをします。下塗りが乾く前に下塗りの上からコテで材料を厚めに塗ります。

コテパターン

コテパターン

●さざ波

さざ波
下塗りが乾く前に下塗りの上からコテで材料を厚めに塗る際、多少の凹凸があるほうが模様を作りやすくなります。上塗りをしてからすぐ、 上からコテの全体を軽くあて、浮かした状態で材料をひきずるようにコテを動かします。このとき、力を入れてひきずると模様が消えて 平らになってしまうので力を入れすぎないように気をつけ、コテを動かします。またコテのひきずる方向をさまざまな方向にするときれいになります。

●引っ張り

引っ張り
上塗りをしてからすぐ、コテが材料に張り付かない程度に上からコテの全体を軽くあて、つのがたつように材料を引っ張ります。 (このときコテが材料に張り付いてしまったものを無理やり剥がすと下塗りからはげてしまう場合があります。 この場合は同じ手順でその部分を塗りなおして下さい。)材料が乾く前につのに軽くコテをあてコテを浮かせながら押さえて仕上げます。 力を入れすぎると模様が消えて平らになってしまいます。

●ブロック

ブロック
上塗りをしてからすぐ、角コテなどのコテの反対側を使用し、角が残るようにコテをあてていきます。軽くあてると模様が残らないので 下塗りの材料がはげない程度に力を入れておさえます。コテの大きさで角の大きさが決まります。

●扇

扇
上塗りをしてからすぐ、コテで材料を少し厚めに塗ります。上塗りをしてからすぐ、コテで扇を描くように壁の左上から右へと順に模様をつけていきます。 最初につけた扇に次の扇の模様をかぶせていくときれいになります。

●色粉スジ

色粉スジ
コテ板に仕上げ色の材料をのせ、スジ色の色粉を仕上げ材料の上にのせます。コテに材料をとります。このとき色粉が材料と完全に混ざらないように 気をつけます。壁の左側からスジを残したい方向にコテを動かし、材料を塗っていきます。材料を塗るたびに色粉をのせないときれいにスジが残りません。

はけパターン

はけパターン はけパターン
上塗りをしてからすぐ、はけで材料をなでるように模様をつけます。はけの先がそろっているときれいにスジがでます。はけについた材料を落としながら 模様をつけていきます。

ゴムベラパターン

ゴムベラパターン ゴムベラパターン
上塗りをしてからすぐ、材料を削るようにしてゴムベラを軽くあてていきます。このとき力を入れすぎると下塗り材から削れてしまうので力の加減に 気をつけるようにします。ゴムベラを濡らしながら削ると材料の滑りがよくなり作業がやりやすくなります。

手のパターン

●渦・スジ

手のパターン 手のパターン 手のパターン
ゴム手袋をします。手の指を使い渦やスジの模様を描きます。下塗りが削れてしまわないように、軽く描くようにします。手袋を洗いながら描くと 材料の滑りがよくなり作業がやりやすくなります。

●手型

手のパターン
ゴム手袋をします。上塗りの上から密着させないように手をあて軽くおさえます。ゆっくりずらしながら手をはがします。

スポンジパターン

スポンジパターン スポンジパターン
上塗りをしてからすぐスポンジで軽くたたくように仕上げていきます。スポンジを洗い、水気をきると模様が付きやすくなります。 (このときスポンジが材料に張り付いてしまったものを無理やり剥がすと下塗りからはげてしまう場合があります。この場合は 同じ手順でその部分を塗りなおして下さい。)

張り付けパターン

張り付けパターン 張り付けパターン 張り付けパターン 張り付けパターン
タイル裏、おはじきは凹凸のある面、石はできるだけ平らな面に材料を厚めに塗ります。材料を塗った面を壁に張り付け上から軽く叩いて圧着させます。 壁以外にも使ってみました。(写真右の植木鉢)
ご注意
下塗りをしてから、模様をつける際(模様をつけない場合も含む)、仕上げ塗りをするまで数日間放置する場合は、 乾燥収縮が激しい為、ひび割れを起こしやすい事もあります。 仕上げに際して湿り気がない場合は、霧吹き等で水湿し作業を行って下さい。